嫉妬とは、自分よりも他人の方へ愛情が向けられていると感じ、羨望と憎しみが混ざりあったネガティブな感情のことを指します。
生きていれば誰しも一度は嫉妬心を抱いたことがあるでしょうし、自分や相手を大切に思っているからこその湧く感情でもあります。でも、妬み嫉みで支配された心は悲鳴を上げ、次第に自分のことが嫌いになってくることも…。
今回は、嫉妬に苦しむ人に向けて、嫉妬しない方法や嫉妬をうまく受け入れる方法などをお話していきます。
※ビジネスや交友関係においても嫉妬心は湧きますが、今回は恋愛絡みの嫉妬にフォーカスしてお話していきます。
目次
嫉妬をしてしまう理由

嫉妬をしてしまっていることで愛情を再確認する反面、どんどん負のループにハマって日常生活に影響が出ることは少なくありません。なぜそこまで人は嫉妬心に支配されてしまうのでしょうか。まずは、嫉妬をしてしまう理由から見ていきましょう。
- 独占欲
- 劣等感
- 相手を信用できない
- 依存心
- 相手のことが好きだから
独占欲
恋愛における嫉妬で一番大きく作用しているのが、彼の愛情を全て自分に向けて欲しいという“独占欲”です。独占欲が強すぎると、恋人や好きな人が異性と話ししているだけで怒りや焦りを感じてイライラしてしまいます。
劣等感
劣等感とは他人よりも自分が劣っていると感じることです。相手と自分を比べて、相手が自分よりも優れているのか劣っているのかに固執しがちで、そのときに感じる悔しさや蔑む気持ちが嫉妬を生みます。
相手を信用できない
恋人を信用していないことも嫉妬をしてしまう原因の一つです。信用していないから相手が異性と一緒にいるという状況に不安を感じ、浮気しているのでは?他の子に心変わりしないか、と嫉妬心が湧き出てくるのです。
依存心
恋人に対して依存する気持ちが強いと、相手の全てを把握していなければ気が済まなくなり、彼の関心が常に自分にない状態に嫉妬しがち。恋人の行動を細かくチェックしたり監視するなどの迷惑行為をしている人が多く、深刻化すると恋人の周りにいる異性ではない友達に対しても嫉妬しやすくなります。
相手のことが好きだから
嫉妬は自分にとってどうでもいい人には起きない感情です。相手のことが好きだからこそ嫉妬は起こるもの。その中には自分の自信の無さや相手を縛っておきたい欲求、自分だけを見欲しい不安感など様々なものが含まれています。逆にパートナーの周りの異性に嫉妬をしていたのに、ある日パタリとどうでも良くなった…そんなときはパートナーへの愛情が冷めている証拠です。
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嫉妬しやすい人の特徴

先程の嫉妬してしまう理由を見て「あー自分にもあるな」と頷かれた人が多いのではないしょうか?では、一体どんな性格の人が嫉妬心を芽生えやすいのか、嫉妬しやすい人の特徴を挙げますのでチェックしてみてくださいね。
- コンプレックスがある
- プライドが高い
- ネガティブ思考
- 人と比較をしてしまう
- 自分の気持ちを出すのが苦手
- 感情的で子供っぽい
コンプレックスがある
何か自分にコンプレックスを持っている人は、嫉妬心が芽生えやすいです。相手と自分を比べては落ち込んで、自分を嫌いになって…そんなループにハマっていませんか?
自分に自信が持てないので、どんなに相手が褒めてくれても「こんな自分を好きなわけがない」「なんで?どうして?」と素直に喜ぶことができず、パートナーの愛情も冷めがちに。
プライドが高い
プライドが高い人は、常に自分が一番でないと気が済みませんし、周りの誰かと自分を比べて自分を優位に立たせたい気持ちもあるので、自分が劣っていると感じてしまったときに強い嫉妬心を感じやすいです。恋人が他の人を褒めたときにはヒステリックになることも…。
ネガティブ思考
ポジティブ思考の人は嫉妬をしたとしても、それを糧にして頑張ろうと前向きになることができますが、ネガティブ思考の人はどんどんマイナスな感情に支配され、しまいには相手や自分を責めるようになります。気持ちの切り替えが苦手な人が多いので日常生活でも負の感情が広がり、自分が嫌いになるくらいの強い嫉妬心に溺れてしまうことも。
人と比較をしてしまう
嫉妬は誰かを妬ましく思うときに生まれる感情でもありますから、常に周りの目を気にしていたり、自分を卑下しがちな人は、その分嫉妬する回数も多くなります。自分の良いところではなく悪いところばかりに意識が働いているので自己肯定感も低め。
自分の気持ちを出すのが苦手
自分の気持ちを素直に吐き出すことができる人は、嫉妬を感じたときにすぐパートナーに「嫉妬した」と伝えることができるので自分が疲れるくらいまで嫉妬心を抱えてしまうことはありませんし、コミュニケーション能力も高いのでパートナーとの喧嘩もすぐに解決する傾向にあります。しかし、自分の気持ちを吐き出すのが苦手な人は、モヤモヤした気持ちが積もりに積もって爆発し、手に付けられなくなってしまうことも。うまく相手に気持ちを伝えることができず破局を迎えることも…。
感情的で子供っぽい
感情的な人も無邪気な人も可愛らしい印象がありますが、思い通りにならないときに自分と向き合って気持ちを落ち着かせることができずに、誰かを責めたり妬んだりすることで、心の回復を図る傾向が強いです。それでも自分の中だけで消化できればいいですが、パートナーや周りの友人にまで感情を爆発させてしまうタイプの人は、子供っぽく自己中心的な印象を相手に与えてしまいがち。
嫉妬しない方法

「嫉妬している自分が嫌い」「嫉妬なんかするくらいなら嫌いになりたい」と恋愛から目を背けたくなる気持ちは痛いくらいに分かります。嫉妬心を上手にコントロールできたら楽なのに…何度考えたことでしょう。
実は、その第一歩は“嫉妬している自分に気付き認めること”にあります。
嫉妬しない方法は自分を受け入れてあげる事からスタートしよう
- 怒っているのに怒っていないふり
- 嫉妬しているのに嫉妬を隠す
など自分の感情を抑え込むことが当たり前になり、クセになってしまうと、心が悲鳴を挙げられなくなり、心の病気にかかってしまうことがあります。
まずは自分の負の感情を受け止めることから始めましょう。
“嫉妬することは悪いことではない”のですから。誰かを愛せない人よりも愛せる人の方が素敵です。ただその愛情が間違った方向に進んでしまう・溜まりに溜まって爆発させてしまうと厄介なのです。自分の中で一旦負の感情を受け入れてみましょう。それでも消化ができないのであれば、相手に伝えてもいいです。心の中で消化しようとするうちに嫉妬心をコントロールする力が自然と身についてくるので、そこから次にご紹介する嫉妬しない方法を試していただくと効果絶大です。
嫉妬をするのは、人間生きていれば誰しも当たり前。ただそれをコントロールできているのか、気の紛らわし方を知っているのか、というだけの話なのです。
嫉妬しない方法8選
嫉妬心を受け入れることができてから今からご紹介する嫉妬しない方法を試すだけで、普段モヤモヤしがちな嫉妬心はかなり楽になりますので、ぜひ試してみてくださいね。
- 自分磨きをする
- 自分の好きなところをたくさん見つける
- 他人と自分を比べない
- 相手の気持ちになって考える
- 自分だけの大切な時間を作る
- パートナーのことを全て知ろうと思わない
- 相手を信用する
- 感情を書き出す
1.自分磨きをする
もしも自分と誰かを比べて嫉妬心が強く出てきてしまうのであれば、自分磨きに力を入れてみませんか?嫉妬は自分に自信がないからこそしてしまうもの。
例えば、近場でのお出かけだからと適当な服を着て出かけてしまったときのモチベーションとお気に入りの服を着て出かけたときのモチベーションって全然違うと思いませんか?
知り合いに会いたくない不安な気持ちは自信の無さから出てくるもの、逆に明るい気持ちは自信があり、心に余裕があるからこそ出てくる。つまり自分磨きをすることで、自分に自信が持てるようになり、誰かと比べることも少なくなりますし、不安に駆られたとしても自分なら大丈夫!と乗り切ることができ、嫉妬する回数の減少にも繋がります。
2.自分の好きなところをたくさん見つける
「どうせ自分なんて…」と、卑下していると気持ちが暗くますし、心に余裕もなくなりパートナーが飲み会や同窓会に行ってしまったときに「他の人に取られるのでは?」と焦りを感じ、嫉妬に支配されやすいです。
そんなときは自分の良いところをメモに書き出してみましょう。綺麗好きだとか食べることが好きだとか、どんなに些細なことでもいいのです。気付いたときに追記していくでも十分。前よりも自分のことが好きになり、嫉妬の濃度が軽くなります。
3.他人と自分を比べない
自分の元となる性格を変えるのはとても難しいことではありますが、周りの意見や周りの人を自分と比較して考えるのではなく、自分の考えや価値観を大事にしてあげましょう。
自分の中の譲れない部分や大切に思っている部分だけでも「私は私、人は人」と考えることから始めてみて。感覚に慣れてきて自分を大切にできるようになってくると気持ちに余裕が出てきて、自分の嫉妬心よりも相手を優先できるようになります。
4.相手の気持ちになって考える
相手に嫉妬してしまう=愛されたいという欲求や相手に愛されていることで安心したいという気持ちが働いている状態。愛されたいのは誰しも一緒。でも愛は一緒に育むものであり一人で育むものではありません。相手を思いやることで自分にも返ってきますし、相手が幸せでいてほしいと願うことで相手からたくさんの愛情が返ってくるわけです。
仕事の接待で飲みに行くことになったときに「ダメ」と言われたら困るでしょう?同級生との忘年会へ行こうとして過剰に嫉妬されたら嫌でしょう?相手の立場になって物事を考えてみましょう。相手を嫉妬で困らせてはいけません。
5.自分だけの大切な時間を作る
嫉妬でパートナーを過剰に縛ってしまう人は、他に熱中できるものを持っていない人が圧倒的に多いです。パートナーや恋愛以外に没頭できるものがないから、常にパートナーの行動や言動が気になるのです。
何か没頭できるものがあれば、その時間は気を紛らわせることができますし、相手にとっても大事な時間があるということがきっと分かってくるはずです。恋人を待つのに時間を使うのではなく、趣味や習い事、資格取得など自分のためになることを始めてみましょう。
6.パートナーのことを全て知ろうと思わない
大好きな人のことをもっと知りたいと思うのは当然のことですが、その気持ちに歯止めが聞かなくなり、相手のSNSを片っ端からチェックしたり、相手の交友関係にまで足を踏み入れるのはNGです。更に嫉妬心を募らせるだけです。
そもそも相手のことを全て知ろうとするなんて無理ですし、束縛をすればするほど、相手を追いかければ追いかけるほど遠く感じるもの。知らないことがあって当然、相手のことより自分の今を大切にしようとマインドを変えてみましょう。
7.相手を信用する
過去にトラウマがある人は正直難しいかもしれませんが、相手を信じることは嫉妬心を抑えるためには大切なこと。相手を信じることができれば、ムダな詮索をしなくて済みますし、不安やモヤモヤが減るので、とても生きやすくなります。相手との衝突も減るので喧嘩も減り、関係も良くなります。
もし浮気されてしまったとしても「それまでの関係だった。自分にはふさわしくない相手だった」とプラスに考えればいいのです。そのために自分に自信を付けることも大切です。
8.感情を書き出す
モヤモヤが抑えきれずにどうしようもないときは、感情を書き出してみるのがおすすめ。そうすることで感情をデトックスすることができ、気づけば嫉妬心が収まっていることも。泣いてスッキリするのと同じことですね。
溜め込んでしまうくらいなら吐き出して、疲れたなと思ったあら寝るのが一番自分に素直な対処法ですし、健康的です。
嫉妬はチャンスにすることもできる

嫉妬の仕方や濃度によっては、パートナーから嫉妬をされたら嬉しいと感じませんか?私だったら嬉しいです。嫉妬心のコントロールがある程度できるようになれば、その気持ちを利用して相手を喜ばすことが出来るようになります。
過度な嫉妬は重いのが本音ですが、軽い嫉妬であれば逆に嬉しいと感じるもの。嫉妬は愛情表現の一つでもあるのです。誰しも嫉妬が大切な相手にのみ感じる感情だと分かっていますから、表現されることで愛おしさや喜びが増し、より相手を好きになるというデートも明かされているほどです。
程よい嫉妬は、恋のスパイスとなりチャンスに変えることができるというわけです。
- 怒っている口調はNG
- 不安なことや心配していることを伝える
- ◯◯して欲しいと解決策を提案する
- 相手の意見にも耳を貸す
- 頻度は少なく
この5点は、相手に気持ちを伝えるうえで大事なポイントになってきますので絶対に意識しましょう。
嫉妬心の伝えるトーンや口調によって相手がどう受け取るかは大きく変わってきます。怒った口調、不機嫌そうな口調で伝えてしまうと、相手は怒られていると感じてしまいますので、注意しましょう。伝える内容は「嫌だ」「信じられない」などのネガティブなものではなく「他の人と一緒にいるのを見て不安になっちゃった」「◯◯はとても素敵だから飲み会で声かけられないか心配だな」など可愛らしく見えるような言い回しを見つけてください。
話し合いになったときは、自分の意見だけでなく相手の意見にも耳を貸して一方通行にならないように注意しましょう。もし具体的にお願いしたいことがあるのなら嫉妬してしまう理由と解決策を提案すると相手に伝わりやすいですし受け入れてもらいやすいです。
「飲み会へ行ってはダメ!」「連絡先を消して!」など自分勝手なものではなく「いつ帰ってくるのか不安になるから帰りが遅くなるときは一通入れて欲しい」「他の子と話しているのを見ると嫉妬しちゃうからもう少し愛情表現が欲しいな」など自分が言われて嫌じゃない言葉を使うように心がけて。ちょっぴり恥ずかしがりながら伝えるのもポイントが高いですよ。
ただし、いくら可愛らしく言ったとしても頻度が多いのは考えものです。3ヶ月に1回くらいのペースが好ましいでしょう。
ぜひ実践して、愛情をうまく相手に伝えてくださいね。ちなみに女性から男性に対してだけでなく、男性から女性に対しても有効なので、女性だけでなく男性の皆さんも試してみてくださいね。
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心に余裕を持って、嫉妬心とうまく付き合っていこう

嫉妬で自己嫌悪に陥ることもありますし、出来れば嫉妬せず穏やかに生活したいものですが、嫉妬心は、誰もが持つ自然な感情です。相手のことが大好きな証拠でもありますし、嫉妬すること自体は決して悪いことではありません。
ただし強すぎる嫉妬心は、自分の心を蝕み人間関係すらも壊してしまいます。そうならないためにも嫉妬する理由や嫉妬しない方法を理解し、自分の嫉妬心を認め、コントロールする力を身につけましょう。
嫉妬心がコントロールできるようになると、逆に嫉妬を武器にして相手をキュンとさせることもできるようになりますから、上手に嫉妬心を味方につけてお互いの関係をもっとより良いものにしてくださいね。