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恋愛依存症とは?どこからが依存?依存している恋愛の特徴と対処法

女性ライター陣

20代〜40代の恋愛経験豊富な女性ライター陣。 純粋な恋愛から不倫まで、様々な経験をしてきた女性ライター達があなたのお役に立てるよう書き上げます。

“恋愛依存症”に関して、詳しくは説明できないとしても、なんとなくイメージできるという人が多いかと思いますが「恋愛していないと気が済まない人でしょ?」なんて軽く考えていませんか?

恋愛依存症は、恋愛体質と混合されやすく、真剣に捉えていない人が多いですが、鬱や引きこもりになる可能性も秘めている恐ろしい病気なのです。

自分には無関係だと思っていても恋愛依存症になっている人もいます。

今回は、恋愛依存症の特徴や原因、治し方についてお話していきますので、恋愛に少しでも不安を抱えている人や恋愛のしにくさを感じている人はぜひ見てみてください。

恋愛依存症とは?恋愛体質との違い

“常に好きな人がいる人”と“恋人が途切れない人”を、恋愛依存か恋愛体質かに分けてみてと言われたら難しくありませんか?

実際に少ない情報では判断できないくらい似ている両者ですが、実は大きな違いがあります。

恋愛体質は、簡単に言えば恋愛が好きな人です。

好きな人へのトキメキや切なさ、気分の上げ下げはあっても、恋愛自体を楽しんでいる・楽しめる人のことを指します。

お付き合いしている相手がいない間、口では恋人が欲しいとブーブー言っていても、内心ケロッとしている人が多く、次の恋愛のために自分磨きをしたり、新しい出会いを求めてアクティブに行動したりと前向きな行動を取ることができ、純粋に恋愛を楽しむことができます。

一方で恋愛依存は、言葉通り恋愛に依存している人です。

楽しみながら恋愛をするというよりは、付き合うという行為自体に依存し、自分の精神安定のために恋人を作り、その恋人に執着するような恋愛が多いです。

おそらく皆さんがイメージする恋愛依存症は、上記のどちらかが該当したのではないでしょうか?しかし、恋愛依存症には他にもタイプがあり、全部で4つの種類が存在します。

恋愛依存症の種類と恋愛依存症の問題点

ここでは、4種類の恋愛依存症について解説していきます。

また、恋愛依存症になってしまったらどうなるのか、恋愛依存症の問題点もご紹介します。

1.共依存型

共依存とは、ある特定の相手と過剰に依存し合う人間関係のことを言います。依存し合うことで、寂しさや不安感を埋め、自分の存在意義を見出そうとします。

日常生活の全てが相手優先になったり、恋人と連絡が取れないと情緒不安定になったり、相手を束縛したりと、異常に相手に執着するという特徴があります。

2.回避依存型

恋愛依存には、深い関係になることを恐れ、人との付き合いを避ける回避依存もあります。

短期間で出会いと別れを繰り返したり、相手の愛情を試すような行動をとったり、束縛されるのが嫌で、付き合っている人がいても距離をとったりといった深い関わり合いを避ける特徴があります。

回避依存型の人は、相手から嫌われたくないという気持ちがとても強く、これらの行動は嫌われないための防衛本能ともいえます。

中には、本音を隠して他者から好かれる自分を演じている人も多く、自分を出せないことに悩んでいる人もいます。

3.ロマンス依存型

ロマンス依存を分かりやすく表現するのならば、恋に恋している状態です。

恋愛の刺激(ドキドキやワクワク)を求める依存症で、好きな人ができたときの胸の高鳴りや付き合いたての幸福感、駆け引きなどのスリルに魅力を感じるため、平凡な恋愛は好まず、不倫や略奪愛などの刺激的な恋愛を好む傾向にあります。

また、両思いになった途端に気持ちが急激に冷めたり、自分を好きと言ってくれる人に興味が持てなかったり、一目惚れをしやすいという特徴もあります。

4.セックス依存型

性行為に対して過剰な欲求を感じ、性的快感や刺激に依存しているのがセックス依存型。

セックスをしているときのみ愛されていると感じ、明らかに不利益な状況だとしてもセックスが止められなくなります。

また、寂しさや虚しさなどのネガティブな気持ちをセックスで発散させたり、自分を傷つけることで心の安定を図る人もいます。

5.恋愛依存の問題点

恋愛やセックスをしているときにだけ得られる快感や安心感を求める状態が長く続くと恋愛依存症に陥ります。

恋愛依存症になると

  • 恋愛をしていない状態で幸せを得られにくい
  • 恋愛でしか自己肯定感を高められない
  • 恋愛をしても周りから祝福されにくい
  • 周りとの関わり合いがなくなる
  • 自己犠牲を伴う

のような状態になり、心の安定を恋愛以外では得られずに恋愛依存から抜け出せなくなっていき、人生そのものさえ楽しめなくなってしまいます。

あなたは恋愛依存!?依存している恋愛の特徴

「私は、恋愛体質だから大丈夫」なんて軽く捉え、自分が恋愛依存症に陥っていることに気づかない人もいます。

恋愛依存症になりやすい人の特徴と恋愛依存症にありがちな恋愛の特徴をご紹介しますので、心配な方はチェックしてみてくださいね。

スケジュールは常に恋人優先

仕事や友人との予定よりも恋人を優先したいときもあるかもしれませんが、もともと約束していた予定を蹴ってまで恋人の予定を優先してしまうようなら、恋愛依存症の傾向があります。

生活スタイルが恋人中心になり、仕事や友人との付き合いがおろそかになり、人間関係も希薄化します。

周りの人に迷惑をかけてまで恋人を優先していないか、冷静に自分と向き合ってみましょう。

なんでも相手に合わせてしまう

恋愛依存症は、自分の意見よりも相手の意見を尊重するため、食べ物やデートの行き先、ファッションやヘアスタイルなども自分の趣味でないのに相手が好きだからという理由で、相手の好みに合わせることが多いです。

相手のために尽くしていると思っていても、無理に合わせていると本当の自分を見失いますし、金銭的にも肉体的にも大きな負担がかかるケースも少なくありません。

嫌われてしまうことへの不安が強い

恋愛依存症は「嫌われてしまったらどうしよう」「見捨てられるかもしれない」というネガティブな思い込みが激しいです。

相手に嫌われることを恐れているので、相手の顔色を常に伺い、尽くしすぎてしまう人が多いです。

尽くすことで幸せを得ることは、誰しも多少なりとも感じることですが、恋愛依存症の人は過度な自己犠牲を伴います。

恋愛以外に好きなことや趣味がない

好きなことや趣味がなく、一人の時間を楽しめない人は、恋愛依存症になりやすいといわれています。

常に相手のことを考えてしまうので、一緒にいないときには恋人が誰と何をしているかが気になって、他のことに手がつかなくなり、束縛が激しくなるケースが多いです。

恋人を束縛する

恋愛依存症の代表的な行動の一つが、束縛です。

自分と一緒にいない間に何かあったらどうしようと不安になり、相手の交友関係やプライベートに足を踏み入れたり、連絡が返ってこないとメールを強制したりといった束縛行動を取ってしまう傾向が強く見られます。

「相手のことを全て知りたい」「誰よりも自分が一番相手を理解していたい」という独占欲の強さも恋愛依存の特徴で、自分の思い通りにいかないと、より行動がエスカレートします。

恋愛依存症になってしまう原因

恋愛依存症になる原因を知ることで解決の糸口がきっと見つかるはずです。まずは、恋愛依存症になってしまう原因を見ていきましょう。

幼少期に親の愛を感じられなかった

幼少期に親の愛を十分に感じられずに育つと、恋愛依存症になりやすいといわれています。

特にネグレクトや虐待、親が家にあまりいなかったなどの甘えられない環境で育った人は、子供の頃に与えられなかった分、大人になってから恋人に愛を求めすぎてしまうのです。

過去の恋愛のトラウマ

恋愛依存症になってしまう原因には、過去の恋愛が関係していることが多いです。

昔の恋人から傷つけられた経験が忘れられずトラウマとなり、別れを切り出されることや裏切られること、嫌われることに敏感になり、相手の顔色ばかりを気にしてしまう・自分を犠牲にしてまで尽くす恋愛が多いです。

成功体験が少なく自己肯定感が低い

家庭環境や過去の恋愛だけでなく、これまでの人生での成功体験が少ない場合も恋愛依存症になりやすいです。

勉強や仕事、趣味で満足いく結果を得た経験がある人は、自己肯定感が養われているので、自分の存在価値を自分で見出すことができます。

しかし、成功体験が少なく自己肯定感が低い人は、恋人に認められたり褒められることで自分の存在価値を見出そうとします。

人の承認を過度に求めているので、セックス依存にもなりやすいです。

恋愛依存症である恋人の影響

付き合っている相手が恋愛依存症の場合、たとえ自分に恋愛依存症の気がなくても、いつの間にか自分も恋愛依存症に引き込まれてしまうこともあります。

相手を支えたい・守りたいと尽くしているうちに、頼られることに快楽を覚え、需要と供給が満たされ合う…ただ相手を幸せにしたかっただけなのに、気づけば恋愛依存に片足を踏み入れていたという話は珍しくありません。

特に共依存型と回避依存型は、お互いの弱さに惹かれる性質があるため、より注意が必要です。

恋愛依存症の対処法

「恋人がいないと落ち着かない」「恋人がいても常に不安…」など、恋愛を心から楽しめない・恋人や付き合うことに執着してしまうようならば、恋愛依存症に陥っているかもしれません。

恋愛依存症の克服方法をご紹介しますので、不安な方、悩んでいる方、辛い方は、ぜひ試してみてください。

自分のためにお金と時間を使う

恋人に使っているお金と時間が多いのならば、そのお金も時間も自分のために使ってみましょう。美容室へ行ったり、エステやジムへ通ったり、高級ホテルで息抜きするのもいいですね。

ただ無駄使いをするのではなく、自分の今度のためになることに使うことで、そのお金も時間も心の栄養としてあなたに返ってきます。

自分にお金も時間もかけた分だけ自分磨きにもなりますし、自信も湧いてきます。恋愛依存症から抜け出すためには自信(自己肯定感)はなにより大切な要素です。

気になることを始めてみる

自分が没頭できるものがあれば相手のことを考える時間が減りますし、時間を有意義に使うことで自分に自信がついたり、精神的な自立に繋がり、恋愛依存症の克服に繋がります。

スポーツや料理、映画鑑賞など、なんでも大丈夫です。心に余裕があるなら習い事や複数の人が集まるコミュニティやサークルに参加すると友達作りにもなるのでおすすめです。

相手を信用する

相手に嫌われないか不安で、感情をぶつけすぎてしまったり、束縛してしまうことがある人は、相手を信用することを心がけてみましょう。

連絡が取れないときに「嫌いになったんだ」と決めつけて怒ったり、泣いたりするのではなく「仕事が忙しいんだ」と相手の気持ちになって考えてみましょう。

恋人から信用されない状態が続くと、悲しくありませんか?それは相手も思うこと。良い関係性を築くために。恋人からもっと好かれるために。相手を信用してみましょう。

相手との距離感を見直す

恋愛依存症の多くが恋人と適切な距離感を取れていません。

距離が近すぎると、一緒にいる有り難みも薄れていきますし、いるのが当たり前になり依存性も高くなります。会う頻度・連絡を取る頻度を減らして、一人の時間を充実させましょう。

最初は寂しいかもしれませんが、良い距離感が掴めてきて、会えること・連絡を取ること、一つひとつに幸せを見出すことができるはずです。

我慢が難しい人は“連絡は1日◯回まで””友達との予定は断らない”など、自分なりのルールを作ると、相手に依存したい気持ちを抑えやすくなるのでおすすめです。

自分を愛する

自分を愛することが恋愛依存症の一番の薬かもしれません。

常に相手優先で自分をないがしろにしていませんか?自分よりも他人を大切にできることはとても素敵なことですが、自分で自分を愛することができると自信が湧いてきますし、他人に求めなくても自分で自分の機嫌を取れるようになります。

「私なんて」と思わずに自分の素敵な部分をたくさん見つけてみましょう。

カウンセリングを受ける

一人で向き合うのが大変なときは、話せそうな人に聞いてもらったり、カウンセリングを受けるのも手です。

カウンセリングと聞くと「敷居が高い」「病気だと認めているようで嫌だ」と思われるかもしれませんが、悩んでいる人はあなただけではありませんし、その悩みを我慢する必要はないということ。

一人で耐える必要なんてないのです。辛いときは辛いと言っていいのです。

カウンセラーは、コミュニケーションのプロです。話を聞いてくれるだけでなく、心が軽くなる方向へあなたをきっと導いてくれますから、どうしようもなく心が苦しいときはカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

恋愛依存から抜け出して真の幸せを手にしよう

大好きな人に愛されたい気持ちや尽くしたい、そう思うのはとても自然なことですが、自分を犠牲にしてまで頑張りすぎてしまうと相手も自分も疲れ、恋愛だけでなく人生すらも楽しめなくなってしまいます。

恋愛依存症は、治る病気です。

病気といっても、珍しいものではなく、誰しもなりうる身近な病気なのです。

「自分はこういう性格だから」「恋愛依存症は治らない」と決めつけずに、恋愛依存症と向き合ってみませんか?

恋愛依存症から抜け出して、心が温かくなるような幸せとより良い人生を手に入れましょう。

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