「蛙化現象」という言葉をご存知でしょうか。ずっと好きだったはずの相手といざ両思いになった途端、ウソみたいにスッと気持ちが冷める現象のことを指します。
SNSでもよく聞かれる通り、この経験がある人ってわりに多いんじゃないでしょうか。かくいうぼく自身も、蛙化現象経験者です。
そこで今回は、経験者の1人として蛙化現象について解説してみたいと思います!
大好きだった相手とようやく両思いになれたはずなのに、なぜだか一気に気持ちが冷めてしまって戸惑っているそこのあなた、必見ですよ…!
目次
両思いになった途端に冷める蛙化現象とは?
まずは蛙化現象そのものについておさらいしていきましょう。両思いになった途端に気持ちが冷めてしまう心理とは一体……!?
好意を寄せられた途端に沸き起こる「気持ち悪い……」
あんなに振り向いてほしいと願ってやまなかった相手なのに、いざ好意を寄せられてしまうと逃げたくなるのが蛙化現象の特徴です。
説明し難いけど、どうしてか相手のことを受け付けなくなってしまうのです。冷めるだけでなく、「気持ち悪い……」と生理的嫌悪まで催す場合も。
不思議ですよねえ、経験したことのない人にとっては意味のわからない心理だと思います。
でも、相手のことを弄んでやろうとか、振り回してやろうとか、そういうことを考えてるわけじゃないんですよ……。
冷めてしまった相手への罪悪感で押しつぶされそう……
蛙化現象を起こす人の大半が、やはり相手への罪悪感で押しつぶされそうになるようです。
ぼくもそうだったんですけど、自分でもどうしてこんなに気持ちが冷めちゃったのかわからなくて、ひたすら申し訳なくなるんですよね。
だって、好きだと思ってアプローチをかけてやっとお付き合いが始まって、一緒にいろんなところに行っていろんなことを楽しむことができる!って意気込んでたのに、突然その未来が閉ざされるんですもん。
相手もその気にさせてしまったのに、今さら突然「冷めた」なんて言えるはずもないですし……。
付き合えた途端に冷める自分はあまりにも最低すぎでは……?
どうして冷めてしまったのか自分でも理由はわからないけれど、以前のような情熱を取り戻すことができない。
せっかくお付き合いがスタートしたのにウキウキルンルンな気持ちで相手へ接することができない。
嫌悪の矛先は、最終的には自分に向かう人が多いです。
かつて好きだった相手に対してこんな感情を抱く自分は最低では……?とか、自分はもしかして「釣った魚にエサをやらない」タイプなのでは?とか、もういろんな感情が脳内を駆け巡ってしまうんですよね。
相手を傷つけてしまったと思うと、自己嫌悪でぺしゃんこになってしまいます。
大好きだった相手と両思いになった途端に冷める理由とは?蛙化現象の原因
蛙化現象の基本情報をおさらいしたところで、いよいよ本題に入ってまいりましょう。大好きだった相手と両思いになった途端に冷める理由とは?
こちらを読んでいただけれれば、今現在まさに蛙化現象に陥って困っている方や、蛙化現象の経験者で「あれは一体なんだったのだろう?」とモヤモヤしている方たちにとっての解決の糸口が見つかるはずです。
自分のことが嫌いすぎる
蛙化現象を起こしてしまう人の原因としてしばしば挙げられるのが、自己肯定感の低さです。
自分がありのままで世界に存在していいなんて、到底思えない。自分のいいところなんて一個も思いつかないし、嫌いなところならA4用紙いっぱいいっぱいギチギチに書き込める。
だからこそ、こんな自分を好きだという相手の感性へも嫌悪を覚えてしまうんです。
「え、自分を好きとか、何言ってんのこの人?欠点のかたまりみたいな自分を好きとか、頭だいじょうぶ?センスなさすぎじゃない?引くわー……」みたいな。だいたいこんな流れです。
自分を嫌いすぎるあまり、自分に対して好意を抱いてくれる人に幻滅しちゃうんですよね。めちゃくちゃ面倒くさい性格なのは自覚してるんですが……。
「こんな人とは思わなかった……」抱いていた理想とのギャップ
いざお付き合いが始まると、片思いのときには知り得なかった相手の性格なんかも見えてきますよね。そして当然ながらそれは、想像と違っていたりすることもしばしば。
このギャップが悪い方に開いていたりすると、けっこうがっかりしちゃいません?
恋は盲目ってよく言いますし、片思いのときには相手を理想化しすぎちゃうことって往々にしてありますよね。
「こんな人とは思わなかった……」なんていうショックから気持ちが冷めてしまうのは、誰しも一度は経験しているのでは。
「お付き合い=ゴール」タイプ
告白とかお付き合いとか、とにかく気持ちが通じ合ったその時点で完全燃焼しちゃう場合ってありませんか?
無意識に両思いをゴールとして設定してしまっていたために、その先が想像できなくなる場合って周囲でもよく聞きます。両思いはゴールなんかじゃなくて、スタートに過ぎないんですけどね。
こういうパターンは、両思いまでのすべての力を注ぎ込んじゃったときに見受けられるのかもです。
振り向かせるために悔いを残さぬ勢いで全力投球しちゃって、その結果蛙化現象に陥ってしまった……なんていう人も周囲で観測したことがあります。
恋に恋していただけだった
恋愛への憧れなのか、はたまた相手のことを純粋に好きなのか。浮き足だった片思い期間にはなかなか自分でも判別がつきませんが、お付き合いスタート時点で急に我に返ることも。
「あ、自分は恋に恋してただけだったわ……」「この人のことが好きだったわけじゃないや……」みたいな感じで、急速に熱が冷めていく経験をしたことのある人は多いかと思います。
これって思春期にありがちな話ではあるんですが、実は大人にもよくあること。
長らく恋愛から距離を置いていたり、もしくは結婚ラッシュの影響だったり、周囲の雰囲気に焦らされちゃって自分の気持ちを見失ってしまう人は案外めずらしくありません。
性的な目で見られることに耐えられない!
恋愛と性欲はもちろんセットではありませんし、お付き合いを開始したからといってセックスをしなきゃならない義務は発生しません。
恋愛モードでふわふわ浮かれ気分だったのに、お付き合い開始した途端に性欲を向けられて、萎える人も中にはいます。
これ、別に「セックスが嫌い」とか性欲の有無/強弱とは関係ないんですよね。急に相手から性的な眼差しを注がれることそのものが気持ち悪いんです。
両思いになった瞬間にそういう空気を出されると、お前の頭にはそれしかないんかい!とキレ散らかしたくなります。即物的というか、ロマンチックじゃないんですよね……。
両思いになった途端冷めてしまう蛙化現象を克服する方法とは?
ここまでの情報で自分の蛙化現象を自覚したそこのあなた、今はがっくりとうなだれているかもしれません。そこで、こちらでは両思いになった途端冷めてしまった人々への救済措置をご紹介!
まさに現在、蛙化現象に陥ってしまった方は、ぜひこちらを参考にしてみてください……!
片想い中の浮かれすぎは禁物!相手のことを冷静な目で見よう
いいですか、片思い中に浮かれるのは当たり前ですが、浮かれ過ぎも要注意ですよ。恋は盲目と言いますが、見えないまんまで突き進むのは危険すぎます。
適宜冷静になるよう努め、相手を理想化してしまわぬよう気をつけてください。
相手の欠点を見逃したままで交際スタートしちゃうと、のちのちお互いが苦しくなるだけ。違和感から目を逸らさないように心がけてください。
自分の好きなこと・熱中できる何かを大切にしよう
恋人=世界のすべて!みたいなタイプの人って、当然ですが常に意識は恋人のみに向けられています。そうするといやでも片思いのときとの差が目に付きやすくなるため、蛙化現象に陥りやすくなるよう。
このタイプの人は、まず自分の好きなものを見つけるところから始めましょう。
恋人のことを考えるのはもちろんかまいませんが、それだけになってしまうのは少々危険です。趣味でもなんでもいいので、熱中して打ち込めるものを探してみてください。
自分だけの世界を確保するのは、相手にとっても自分にとっても重要ですよ。
相手を自分の理想像に押し込めないようにしよう
付き合う前と後のギャップにより気持ちが冷めてしまうのは、先ほども申し上げましたとおりよくあること。
ですがそのギャップを埋めようとするあまり、片思いの時期に作り上げた理想像に、相手をむりやり嵌め込もうとするのはご法度です。
いや、戸惑ってしまうのはもちろんわかるんです。せっかくできた恋人を失うのも、自分の感情が冷めてしまったことも、ぜんぶぜんぶしんどいですよね。
ですが理想と現実のギャップを相手に埋めさせよう躍起になっても、お互いに苦しいだけですよ。
ギャップの解消法は、相手に求めるものではありません。自分の認識を改めていくか、それが難しいのであればお別れを考えるしかないでしょう。
冷めてしまう自分を責めすぎない!
両思いになった途端に気持ちが冷めてしまう現象は、ここまで挙げた数パターンのように誰にでも生じる可能性があります。
なので、必要以上に自己嫌悪に陥る必要はありませんよ。自然な気持ちなのだと思ってかまいません。
先ほど述べましたが、蛙化現象は相手への嫌悪から自己嫌悪に繋がってしまいやすいもの。この体験がトラウマになって恋愛ができなくなる、なんてことになったら悲しいですよね。
その相手とはうまくいかなかったかもしれないけれど、他の人とだったら冷めたりしないかもしれないのに。だから蛙化現象に陥ったとしても、必要以上に自分を責めないでくださいね。
「好き」という感情を分析してみる
ここまでピックアップした蛙化現象の理由のどれにも当てはまらないと感じている方も、もしかしたらいるかもしれません。
そういうときは、あなたの「好き」という感情からそもそも疑ってみてください。
たとえばあなたが相手へ向ける感情は、いわゆるアイドルを見るような「推し」への好きと同じだったりはしませんか?
すごく好きだし幸せに生きていってほしい、だけど付き合いたい気持ちとは違うかもしれない……そんな可能性もあるかもしれません。
もしくは恋に恋していただけの可能性もありますよね。あなたがほしかったのは相手のパートナーの座ではなく、「恋人」だったのかもしれませんよ。
いずれにせよ、自分の気持ちが本当に「恋」と呼べるものだったのか、今一度見直してみて。
蛙化現象は100%自分の責任じゃない!自信を失わないで
両思いになった途端に気持ちが冷める現象について述べてまいりましたが、繰り返す通り100%あなたが悪いわけじゃないんです。
急に好意を向けられて戸惑うのも、拒絶してしまうのも、理想と現実のギャップに幻滅してしまうのも、しょうがないっちゃしょうがないですよね。
ただし、蛙化現象を体験したのなら、自分の気持ちを冷静に見直す必要があるのも確かです。客観的に落ち着いて己の感情を振り返って、次の恋では同じ轍を踏まないよう気をつけましょう。
くれぐれも、必要以上にご自身を責め過ぎないでください…!