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自分を『素敵なおじさま』だと勘違いしていない? イタいオジサンの生態とは?

chikaze

92’/ノンバイナリーのフリーライター/修士(学術)/社会心理学専攻、主にジェンダー論。純文学、’70s少女漫画、映画、古着が好き。街コンで出会った夫ともうすぐ結婚2周年。noteでエッセイと小説を書いています。

最初に言っておかねばならないのは、「今からお話しすることがすべての中年男性に当てはまっているわけではない」ということです。

その上で読んでほしいんですが、「女は年を取ったらおしまいだけど、男は年齢を重ねた方が魅力的になる」という言説に囚われている人、この令和になっても未だにお見かけするんですよね。これ、まじで恐怖じゃないですか?

ということで今回は、この言説に対する反論をしていきたいと思います。題して、「自分を『素敵なおじさま』だと勘違いしていない? イタいオジサンの生態とは?」。

己を「素敵に年齢を重ねて渋みを増した素敵なおじさま」だと勘違いしている「イタいオジサン」の生態を徹底解剖。「イタいオジサン」の迷惑を被っているそこのあなたの鬱憤を晴らした上で、撃退法・対処法をご紹介してまいりたいと思います。

自称『素敵なおじさま』の「イタいオジサン」、その特徴とは?

まずは自分を『素敵なおじさま』と勘違いしている「イタいオジサン」の特徴をピックアップ。あなたを今現在まさに困らせている「オジサン」に、こちらの項目が当てはまっていないかチェックしてみてください。

「イジり」をコミュニケーションだと勘違いしている

最初に来るのがこれ。「イジり」をコミュニケーションだと勘違いしているオジサンです。

ぼくの友人の職場のオジサンにとにかく七面倒くさいイジりを執拗にしてくる人がいるらしく、彼女に対して「アラサーとか、もうおばさんだな」「おまえのそれはニキビじゃなくて吹き出物っていうんだよ」などと毎回毎回1ミリも面白くない年齢ネタをぶつけてくるそう。

端的に言って、失礼以外の言葉がないですよね。ストレスの元でしかありません。

こういう「イジり=愛あるコミュニケーション!」「部下/後輩など若者とも良い関係を築ける俺」に酔ってるオジサンは、もはや害悪と言っても過言ではないでしょう。

また、飲み会などで場を盛り上げるために特定の誰かに標的を定めてイジり倒すオジサンも、腹立たしい存在。もはや自分のそれは「イジり」なんかじゃなくてただの「嫌がらせ」であることを、早々に自覚していただきたいものです。

LINEの文面がとにかく気持ち悪い

「(セクハラまがいの口説き文句)ナンチャッテ!」「ご飯、ご馳走するヨ!」+絵文字、などといったオジサン構文は、もはや言及するまでもないでしょう。

このオジサン構文の何が気持ち悪いかって、「ナンチャッテ!」だとかでセクハラ発言を誤魔化しつつ溢れんばかりの性欲を滲ませてくるところ。

その言葉つけてりゃ訴えられないなんてことはないし、余計に気持ち悪いので心当たりのある方は今すぐやめていただきたいです。

あと、「ご飯、ご馳走するヨ!」とかも、たとえタダ飯とはいえ性欲ギラギラなオジサンと顔を突き合わせてご飯を食べることがその人にとっての得なわけがありませんよね。誰だって丁重にお断りしますよ、そんなお誘い。

自分のお誘いが、相手にとって喜ばしいものだと信じて疑わないその傲慢さも、腹の立つポイントです。

やんわり拒絶しても不屈のマインドで諦めない、というか気付かない

この手の「イタいオジサン」が厄介なのは、こちらがやんわり拒絶しても、絶対に諦めないというかもはや気付かないところです。

「今忙しいので」「また次の機会に」「ちょっと予定が分からないので」という遠回しなお断りを見極めることが死ぬほど不得手というか、その機能が「イタいオジサン」には搭載されておりません。

オジサンは基本的に年上だし、立場も上のことが多いため、こちらとしては波風立たせずにどうにかこうにかかわしたいんですよね。

はっきり断ることができないのでこのような形で拒絶の意志を伝えているのに、ことごとく汲み取ってくれないのがオジサンの面倒な特徴のひとつです。

「若い女性は大人の男性に惹かれるもの」という言説を誤解している

いいですか、巷で囁かれる「若い女性は大人の男性が好き」という言説の真実は、「包容力のあって落ち着いていて清潔な福山雅治及び西島秀俊が好きな女性もいる」であって、年老いた偉そうで粘着質で察しの悪い「オジサン」ではないのです。

そして「若い女性」全員が年上好きではないですし、そういう好みの人が一定数いるというだけの話。

なんでこの言説を、自分の都合の良いように解釈しているオジサンが多いんでしょうかね。どうして自分も「若い女性」に好かれる「大人な男性」のうちの1人だと、信じて疑わないのでしょう。

その自信と強靭なメンタルは、もはやある意味羨ましい限りです。

拒絶されると逆上して説教モードになる

おじさんのもっともしんどい特徴の第1位は、これかもしれません。

やんわり遠回しにお誘いを拒否してもまったく1ミリも伝わらないために仕方なく明確にお断りをしようものなら、手のひらを返して説教モードに突入するのがオジサンの悪い癖。

実際、筆者もオジサンに迫られて困っている女性の友人から何度かLINEのやりとりを見せてもらったことがあるのですが、説教モード突入のなんと面倒くさいことか。

「そんなんじゃ社会でやっていけないよ」「年上に対する礼儀がなっていない」「俺だから許してあげられるけど本当は通用しないよ」「大人なら連絡くらい返しなさい」などなど、ズレ倒した逆ギレのオンパレードは、もれなくスクショされTwitterで拡散されるネタでしかありません。

嫌な人じゃなけりゃこっちだって普通にご飯に行くし、連絡も返すし、失礼な態度は取らないんですけれど、そのあたり少しも理解できないのがオジサンの七不思議のひとつです。

「イタいオジサン」が勘違いをする理由って?

そもそも「イタいオジサン」って、なんでこの社会に生み出されてしまうのでしょう。

「イタいオジサン」が自分を「素敵なおじさま」だと勘違いする理由を推測してみたので、参考にぜひ読んでいってください。

地位と年齢のせいで誰も文句を言えなかったから

「イタいオジサン」は年齢に比例して地位が高い傾向にあるために誰も文句を言えない、という環境がまずは理由として挙げられます。まずい言動なんかも誰にも咎められず苦笑いでスルーされ続けてきた結果、増長してしまったのでしょう。

上の立場の人に物申すなんて、誰しもなかなかできっこないですよね。そのあたりを把握できておらず、なあなあで済ませられてしまってきたので「これで大丈夫」だと思い込んでしまった成れの果てともいえましょう。

誰にも注意してもらえなかった環境が「イタいオジサン」を産んだのかと思うと、ちょっぴり哀れでもあります。

“女性”に奉仕されることが当たり前になっているから

この類いのオジサンは、男尊女卑がまだまだ根強かった世代です。

そのため幼いときから“女性”である母親にお世話をされ、大人になっても“妻”に出張の荷造りをしてもらい、“男性”であるというただそれだけでお殿様のようにちやほやされてきた人である、といえましょう。

普通のまともな中高年男性は、もちろん現代に合わせて価値観のアップデートができており、前時代的な考え方からは脱出しています。

そういう方が大半なのでしょうが、一部の「イタいオジサン」はなぜだか更新が完了しておりません。

つまりオジサンたちは、“女性”という生き物は自分に奉仕して当たり前だという古すぎる価値観から未だに抜け出せていないのです。“女性”は自分を立ててくれるし、言うことも聞いてくれると思い込んでいるんですよね。

こういうところが、オジサンが「イタい」所以なのでしょう。

「お店の女の子」の営業トークと本音だと受け取っているから

オジサンたちは、なぜだか社交辞令を理解できません。それも“女性”の営業トークのみ、なぜだかそのまんま本音として受け取るんですよね。

あれはいったいぜんたいどういう思考回路でああなっているんでしょう。

具体的な例を挙げると、いわゆる「お店の女の子」たちの言葉。彼らはなんでだかそれらをめちゃくちゃ本気にするし、その子が自分に本当に恋をしているのだと信じてしまいがち。

なぜそこだけ全力でバグなんですかね。お仕事なんだから、そりゃ女の子も「会いたい」って言いますよ。

勘違いさせるような発言をする方が悪い、みたいな意見を吐く人もときどきいらっしゃいますが、彼女たちは自分の仕事をこなしているだけ。

非があるのはあくまで遊び方を間違えているオジサンであって、女の子たちではありません。

年功序列制度で手に入れた役職を「俺の実力」だと思っているから

まだまだ年功序列制度の残っている日本社会では、役職に就いているオジサンも多いですよね。普通の常識ある中高年男性は、もちろんそれを重々理解しています。

しかしそれをなぜだかまるごと「自分の実力」として捉えているのが、驚きの脳みその構造を持つオジサンという生き物。

ただ年老いて順繰りに回ってきただけの地位を、自分の力で手に入れたものだと思い込んでいるのです。

だから自分の考えこそ正しいと心から信じているし、「自分の意向を拒否ないし否定する人間=間違っているから教えてやらないと」という意味不明な図式ができあがっちゃってるんですよねえ。

こういう人って、相手の意見に耳を傾けるという概念自体持っていなかったりするので、ロックオンされると非常に厄介です。

自分は「若者の気持ちがわかる」と信じているから

価値観をアップデートできていない「イタいオジサン」に限って、なぜだか「俺は若者の気持ちがわかる!」と信じているんです。

「イジり」で円滑なコミュニケーションも取れるし、自分の発言で“女の子たち”は笑ってくれるし、絵文字も使いこなせているし、俺は大丈夫!みたいに。

それってぜーんぶ、周囲がまともに相手するのも面倒くさくて適当にあしらわれているだけなんですけどね。そのことにも気がつけない愚かな生き物が、「イタいオジサン」の正体なのでしょう。

「イタいオジサン」撃退法! この接し方でいけば大丈夫

ここまで紹介てしてきたように、「イタいオジサン」はめちゃくちゃしんどい生態をしています。できれば関わりたくないし、お近づきになりたくないけれど、会社勤めの方とかはそういうわけにもいかないって場合もありますよね。

そこで今回は、「イタいオジサン」の生態を踏まえた上で、絡まれてしまったときの撃退法をご紹介。これさえ押さえておけば、もうオジサンなんて怖くない!…はずです。たぶん。

「イジり」には絶対乗らない! ヘラヘラせずに冷静に

これだけは声を大にして言っておきたいんですけど、オジサンの「イジり」にはけっして乗っかっちゃダメです。イジりの標的になってしまった本人はもちろん、周囲も愛想笑いとかしちゃいけません。

「イジりはウケる」と味を占めたオジサンは、その後何度も繰り返すからです。そうなったらおしまいですよね。

だから絶対にイジられても、一切笑って流しちゃダメなんです。もちろんはっきり嫌と意思表示するのが難しい場合もあるかもしれませんが、「ウケない」「笑わない」という態度は強固に持ちましょう。

あからさまに不機嫌にならなくても、真顔で無視すればいいのです。周囲の人も、反応しちゃいけませんよ。地位のある「イタいオジサン」には、総力戦がマストなのです。お互い協力して倒さねばなりません。

周囲の「男性」こそ言い返す!協力戦で倒すしかない

飲み会の場合はもちろん、LINEなどでしつこく言い寄られている女性を見かけたら、周囲の“男性”こそ助け舟を(もちろん出せる人だけでいいんです)出してあげてください。

こういうオジサンは男尊女卑が身に染み付いているから、“女性”の発言を軽視する傾向があります。

だからこそ、“男性”の言うことはそこそこ聞くのです。というかむしろ、ちょっとでも自分より立場の強い男性にはヘコヘコするため、オジサンのストッパーは「まともなおじさん」しかいません。

あなたの職場の「まともなおじさん」に相談し、適切な対処をしてもらってください…!

スクショや録音、メモなどを忘れずに! ひどい場合は人事へGO

これは「イタいオジサン」の奇行に真剣に困らされている場合の話なのですが、LINEのスクショや通話の録音、もしくはメモなど、証拠は忘れずに取っておきましょう。

本来であればブロックしたいところですが、職場の上司などだとそういうわけにもいきませんよね。報復も怖いし、その後の人間関係を考えるとなかなか断りにくくて、ストレスを抱え込んでしまっている方も多いはず。

だからこそ少しでも違和感を感じたら、酷くなったときの場合に備えて証拠はきちんと取っておきましょう。人事などに相談した際に軽くあしらわれてしまわないよう、セクハラ・パワハラ発言はしっかり押さえて。

すべてのおじさんを「イタいオジサン」扱いしてはダメ! まともな人はまともです

ここまでボロカスに「イタいオジサン」を貶しておいてアレなのですが、繰り返し言うように大半の中高年男性はまともです。そのうちのごく一部のぶっ飛んでいる「オジサン」がやべえのであって、おじさん全員がやべえわけではありません。

「イタいオジサン」には適切な対処が必要ですが、若者に歩み寄ってくれようとする無害かつ普通のまともなおじさんまで穿った目で見るのはいけませんよ。そこの分別はつけないと、あなたも本質的には「イタいオジサン」と同じになってしまいます。

何かと厄介な「イタいオジサン」とは、ここで紹介した方法を取ってできるだけ距離を置くようにしてくださいね…!関わっていいことは一個もないので!

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