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女性の言う「見た目よりも内面」に対する男性のよくある5つの勘違い

chikaze

92’/ノンバイナリーのフリーライター/修士(学術)/社会心理学専攻、主にジェンダー論。純文学、’70s少女漫画、映画、古着が好き。街コンで出会った夫ともうすぐ結婚2周年。noteでエッセイと小説を書いています。

恋愛において「見た目よりも内面」と主張する女性は多いですよね。浮気の可能性を考えてしまって落ち着かないからイケメンは苦手、というような意見も近頃は多く見かけます。

しかし、この言葉を鵜呑みにしては、痛い目に遭いますよ。そこで今回は、「見た目より内面」に対する男性のよくある勘違いを、本当の意味とともに解説していきます!

「見た目よりも内面」に対する男性のよくある5つの勘違いとは?

そもそも「見た目より内面」という女性の主張は、あくまで“内面に重きを置いて相手を判断する”という意味であり、見た目がどうでもいいわけではありません

これを額面通り受け取ることで、勘違いが起きてしまうのです。こちらでは、その勘違いの具体例を5つ挙げていきます…!

見た目に文句を言う女性は性格が悪い!

外見より中身の方が大切!と言っていた女性があなたの外見に口を出すと、「結局嘘だったのかよ」「外見の方が大事なんじゃないか」と文句を言ったり、あまつさえ「性格が悪い」と決めつけてはいませんか?

なにもその女性は嘘を言ったわけでも、性格がねじくれているわけでもないのです。先ほど述べたように、ただ見た目よりも性格を重視しているだけで、外見はどうでもいいと思っているわけじゃありません。

「もう少し見た目に気を配って欲しい」との願いから口にしたアドバイスかもしれないので、ムッとするかもしれませんが怒らないで聞き入れてあげるとお相手も喜びますよ。

みんなに優しくすればモテるはず!

ここでいう「内面の良さ」とは、「誰にでも優しくすること」ではありません。「誰にでも優しい」というのは、八方美人であるということ。

みんなに対して平等に優しい人は、誰かの特別にもまたなりにくいものです。そのためどんなに意中のお相手に優しくしても、「誰にでも同じ態度を取っているのでは?」と好意自体を疑われてしまいがち。

みんなから好かれる人は、誰かの最愛の人にもなれないということを肝に銘じてください。誰からも嫌われないことと、好きな人に好かれること、あなたにとってどちらが大切なのかしっかり見極めましょう。

気持ちがこもっていればファミレスでもOK!

SNSでたびたび起こるのが、「愛情があればデートでファミレスもOKか否か」論争でございます。「ファミレスでも素直に喜んでくれる女性こそ至高」だと声高に主張する男性が一定数いらっしゃいますが、いったん立ち止まって考えてみてみましょう。

そもそも「見た目より内面」を真に受けてしまう男性は、同じく「体裁」より「気持ち」が大事だと思い込んでいる傾向が見られます。その考えはもちろん間違っていないのですが、特別感を感じられないデートをなぜ「デート」と呼べましょう?

恋人である自分の前ではおしゃれに気を使って欲しいと考えるのと同様に、恋人である自分を楽しませる努力もして欲しいと願うのは当然のことです。そのため「見た目」「体裁」から自分への「気持ち」を推し量ってしまうのは、ごくごく自然な感情といえます。けっしてその女性がないものねだりであるとかごうつくばりであるとは限らないので、一概に決めつけないようにしてください。

相手の望みはすべて叶えてあげるべき!

あなたは好きな人や恋人のお願いを、なんでもかんでも聞き入れてしまってはいませんか?最初はもちろんありがたがってもらえますが、残念ながらすぐに飽きられてしまうのが関の山。

自分の思い通りに動いてくれる人って、悲しいことに時間が経つにつれ刺激がなくてつまらなく感じられるようになってしまうのです。端的にいえば、都合の良い存在になってしまいがち。

相手の望むことを叶えてあげたいという気持ちは素敵ですが、塩梅を考えて行動しないと自分のためにも相手のためにもなりません。相手の言いなりになってばかりだと、自らの価値を下げてしまいますよ。

性格が最高でブサイク>性悪のイケメン!

ものすごく残酷なことを言いますが、たとえどんなにあなたの性格が良くても必ずしも恋が実るとは限りません。あなたより性格がねじくれていても、あなたより見てくれが良ければ意中のお相手の気持ちがそちらに行ってしまうことだってあるのです。

「結局見た目じゃないか!」と激怒する気持ちはわかるのですが、ちょっといったん冷静になってください。あなたは性格を良くする努力はしたかもしれませんが、見た目を良くする努力はできていましたか?

もちろん、性悪のイケメンは恋愛で長続きはしないでしょう。寄ってくる女性は多いかもしれませんが、所詮は容れ物が良いだけの存在。放っておいたってじきに仮面は剥がれ、年齢を取れば見向きもされなくなります。

ですが、あなたはその恋愛の入り口にすら立てていないかもしれませんよ。最低限の身だしなみを整えさえすれば、人は“ブサイク”ではなくなるはず。好意を寄せるお相手に振り向いて欲しいのなら、まずは容姿にも気を払うところから始めましょう。

女性が求める最低限の見た目のポイントとは?

ここまで女性の主張する「見た目より内面」に対する男性の勘違いをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。間違った思い込みをしていることに気がついた男性も、きっと多いことと思います。

繰り返しになりますが、女性はなにも「性格さえ良ければブサイクでも構わない!」と思っているのではありません。最低限の身だしなみすら整えられないような男性は、どんなに性格が良くても“いい人”止まり。

そこでこちらでは、女性が男性に求める最低限の見た目のポイントを解説していきたいと思います。恋愛という土俵に上がるためには、こちらの項目の熟読が必要不可欠です…!

肌や髪の手入れがされているか

あなたはニキビや肌荒れを放置せず、きちんと毎朝洗顔をしてお手入れをしていますか? 髪の毛には毎日くしを通し、シャンプーを欠かさずしていますか?

荒れた肌や脂でベトついた髪は、清潔な印象の妨げになります。1日ほんの数分でもお手入れをしてあげれば、見違えるほど良くなりますよ。難しいことではないので、正しいケアをして爽やかな見た目を維持してください。

服がしわくちゃだったりシミが着いていたりしないか

あなたはよもや裾が伸びきったしわだらけのニット襟ぐりの黄ばんだシャツを、平気で身につけて外出していたりはしませんよね? 清潔感は肌や髪だけに気を使えばいいってもんじゃありません。洋服にも当然ながら相応の手入れが必要なのです。

服のシワにはきちんとアイロンをかけ、黄ばみが取れないシャツは思い切って買い替えましょう。なにも明日から突然おしゃれになれって言ってるんじゃないんです。ちょっと注意を払うだけで大丈夫。難しい話じゃありません。

それでも頑なに「身だしなみに気を使うなんて女々しい!」と拒否する方もいらっしゃるのですが、このまま一生恋愛しなくても良い覚悟があるのならどうぞそのままで結構。少しでも現状を変えたいという気持ちがあるのなら、明日からぜひ気をつけてみてください。女性のあなたを見る目がガラリと変わることをお約束します。

年相応の格好をしているか

厨二病みたいなアルファベットの筆記体がプリントされたTシャツや、用途不明のファスナーがたくさんくっついたパンツなど、成人男性に相応しくない服装をしている場合は要注意。

年相応でない格好は、幼稚で頼りなく見えてしまいます。あまりにも幼すぎる外見だと、対等なパートナーとしては考えられないという女性が多いでしょう。

とはいえ、こちらも改善は簡単。自分の年齢層に合った紳士服ブランドに行き、店員さんに全身見繕って貰えばよいのです。最初は勇気がいるかもしれませんが、なにもファッションセンスを磨かなければできないわけではないので、さくっと行ってしまいましょう。

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「見た目より内面」を勘違いしたゆえ男性の悲劇とは?

ここまで「見た目より内面」に対する男性の勘違いの例と、女性が求める最低限の「見た目」のポイントを上げて参りましたが、認識とのギャップに驚いている方もいらっしゃるかと思います。

しかしこれだけではまだ、この勘違いのせいでどれだけあなたが損をしているか掴みにくいですよね。そこで最後に、「見た目より内面」への誤解が招いたわたしの周囲の男性の実際の悲劇をご紹介!同じ過ちを繰り返さないためにもぜひ読んでいってくださいね…。

「一緒に歩いてて恥ずかしい…」と言われた

内気で穏やかな性格の大学の同期は、まだ20代のはずなのになんだか“くたびれおじさん”感のある男性です。セットしていない髪はぺしゃんこ、肌はブツブツ、よれよれのシャツに袖の伸び切ったカーディガン…というのがお決まりの格好。

そんな彼とひさしぶりに飲み会で再会したのですが、なぜだかその日はちょっと落ち込んでいる様子でした。みんなで理由を聞くと、「交際して2年以上経つ彼女と口論になった際、『清潔感もないし老けて見えるし、一緒に歩いてて恥ずかしい』と言われた」とのこと。彼女はまだ学生で若く、普段から年齢差を気にしている彼は相当ショックだったようです。

それはきついね、と慰めつつ、内心「そりゃそうだろうな…」と納得してしまい申し訳ない気持ちになりました。「『外見なんか関係ない、あなたの中身が好き』って付き合いたては言っていたのに!」と彼は愚痴っていましたが、これだけ見た目に気を使わないんじゃそう思われても仕方ないのでは…と思うもののもちろん口になんて出せませんでした…。

毎回「優しすぎてつまらない」と振られる

付き合う彼女にひたすら尽くしてしまう体質の男性って、わりといますよね。わたしの中学時代の友人がまさにそのタイプで、毎度毎度「優しすぎてつまらない」という台詞で振られています。

彼は「いつも彼女のわがままを聞き入れて尽くしているのに、なぜ振られるんだろう」と首を傾げていますが、尽くしすぎは良くない典型例ですね…。

自分に振り向いてくれない女性を「面食い」だと思い込んでいた

学生時代バイト先で知り合った先輩は、とにかく服装が幼稚でした。中学生を通り越して小学生男子みたいなバイカラーのショルダーバッグと、“運動靴”のような野暮ったいスニーカーを愛用していたのをよく覚えています。「服は自分では買わない」「母親が買ってきたのを着ている」と言っていたのでまあ当然といえば当然なのでしょうが…。

それでも彼は人当たりがよいためみんなから人気のある好青年でしたが、なぜか長い間彼女がいる気配はなかったのです。まあこの服装だし仕方ないよな…と思っていたのですが、ある日バイトの休憩時間にこぼした「仲良くなった女の子をデートに誘おうとすると、いつも断られる。俺は性格は悪くないはずだから、毎回面食いばかりに当たってるってことだろ」という言葉に唖然としました。

いやいや彼女たちが面食いってわけじゃなくて、単純にあなたの見た目が幼すぎて恋愛対象に見られないのでは…と言いかけましたが、もちろん笑ってごまかすしかありませんでした…。

最低限の身だしなみと、尽くしすぎには気をつけて!

女性の「見た目より内面」という主張に対して起こりがちな男性の勘違いと、女性が最低限求めている見た目のポイント、そしてそれにまつわるわたしの周囲の男性の悲劇をここまで解説してきました。

結局はいくら中身が良くたって、外見がまともじゃなければ相手にはしてもらえないということです。いくら高価なダイヤモンドをプレゼントされたって、包装紙がぐちゃぐちゃでは嬉しくありませんよね。それと同じこと。イケメンになる必要はまったくないですが、身だしなみを整えることは大切です。

それから、不必要に尽くしすぎること=性格が良い、ではありませんよ。都合が良いだけの存在になりたくないのなら、自分の意見をしっかりと持ちましょう。

とはいえ、多くの女性が掲げる「見た目より内面」という意見に嘘がないのも本当です。安っぽくて中身の空っぽなイケメンがモテるのは若いときだけで、ある程度大人になってくると心の広い穏やかな人の方が安定して女性に人気があります。

清潔感と尽くしすぎに気をつけさえすれば、内面の素敵なあなたの方がずっと魅力的なのは間違いありません。あなたの美点はそのままに、気をつけるべきところだけ気をつけていれば、絶対に良い恋愛ができるはず。応援しています!

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