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結婚するなら2番目に好きな人って本当? 2番目に好きな人を選んだ方がいい理由とは?

chikaze

92’/ノンバイナリーのフリーライター/修士(学術)/社会心理学専攻、主にジェンダー論。純文学、’70s少女漫画、映画、古着が好き。街コンで出会った夫ともうすぐ結婚2周年。noteでエッセイと小説を書いています。

「結婚するなら2番目に好きな人を選べ」とよく言いますが、あれってなんでなんだろう……? と疑問に思ったことないですか? ぼく自身も思っていました。実際に「2番目に好きな人」と結婚するまでは。

そこで今回は、ぼくの経験談から思った2番目に好きな人を結婚相手に選ぶべき理由を徹底解説! 「1番好きだった人が忘れられないから今の恋人と結婚するか迷う……」とお困りのそこのあなた、こちらを読みさえすれば決心は固まるはず!

1番目に好きな人と結婚したときのデメリットとは?

まずは1番好きな人と結婚したときのデメリットから見ていきましょう。

この世で一番好きな人とずっと一緒にいられるなんて最高以外の何物でもないのでは?! と疑っているのなら、それは甘い考えですよ……。

1.常に緊張状態! いつまで経っても素の自分を見せられない

この世で一番好きな人とずっと一緒にいると、いつまで経っても素の自分を相手に見せることができません。

だらしないところやダメなところ、一つ屋根の下で暮らし始めたら、おのずと見せることになってしまいますよね。そんなの、想像するだけで疲れちゃいませんか?

寝癖でボサボサの頭も、散らかった部屋も見せられないなんて、窮屈すぎてぼくなら3秒で死ねます。

2.何年経っても片想い気分! 「自分ばかり好きなのでは…?」が一生続く

一番好きな人と結婚した方の意見としてよく聞くのが、「何年経っても自分ばかりが好きな気がする。ずっと片思い状態」という嘆きです。

ああ〜辛い。愛情の重さが釣り合っていないなんて、結婚していてもそれを感じ続けなきゃならないなんて、寂しすぎる。

人生を豊かにするための「結婚」なのに、孤独が深まるだけって、そんなのいったいなんのために結婚したんだよってなりません?! ぼくだったらなります、一生病むよ、そんなん。

3.依存してしまいやすい

相手を好きすぎるあまり「相手がいないと生活がままならない!」という依存状態に陥りやすいのも、1番目に好きな相手と結婚したときに生じるデメリットの一つ。

いや、ある程度の依存はいいと個人的には思います。「依存心一切抜きの恋人関係」って、逆に歪な感じするし。「この人がいないと生きていけない!」くらいの強い気持ちは大事っちゃ大事です。

でも、それが行き過ぎると自分の人生を楽しめなくなっちゃいそう。常に相手のことで脳内が支配されているって、疲弊していくだけですよ。結婚って、「生活」なんだから。疲れるような相手を選ぶべきではないです、やっぱし。

4.相手が自分の理想から外れるのが許せない! 期待しすぎてしまう

相手を好きすぎるあまり起こるのが、「自分の理想からちょっとでも外れると許せない」という気持ちに支配される現象です。これ、自分も辛いし相手もしんどいんですよねえええ。

自分の理想を相手に押し付けちゃうと、押し付けられる方も苦しいし、そんな自分にも罪悪感を覚えるしで、もう永遠に負のループです。ドツボに嵌るってやつです。

もしかしたらそれって、お相手本人が好きだったんじゃなくて、あなたの頭の中で作り出した幻想だったかもしれないですよ。

ほら、B’z稲葉さんも言ってるじゃないですか、「欲しい気持ちが成長しすぎて愛することを忘れて万能の君の幻を僕の中に作ってた」って。そりゃ相手は人間だし、変化もするし、万能の君の幻のままでいてはくれませんよねえ。

5.情緒不安定になりやすい

お付き合いする上でも好きすぎるとしんどいのに、結婚したら尚のことそのしんどさは増します。

例えば出張や飲み会なんかのたびに、「もしかして浮気されているのでは」「相手のことを好きな人がその場にいるのでは」と疑心暗鬼にならなきゃならないって、地獄すぎません?

疑われる側も負担だし、あなた自身も疲れちゃいます。誰も幸せになれないですよね。

2番目に好きな人と結婚した方が幸せになれる理由とは?

1番目に好きな相手と結婚しない方がいい理由を確認したところで、いよいよ本題に入ってまいりましょう。

なぜ2番目に好きな相手と結婚するべきなのか、ぼくの経験を踏まえた上で、とくと語りたいと思います……!

1.追いかけるより追いかけてもらう方が楽!

2番目に好きな人って、だいたいこっちもある程度冷静でいられるじゃないですか。少なくとも恋に溺れている状態じゃないし、ちゃんと陸の上で呼吸しながら恋愛できてる。

ある程度、愛情の重さも釣り合っているか、もしくは相手の方が好きでいてくれてるパターンが多いと思うんです。

そうすると、めっちゃくちゃ楽なんですよ。ちょっとやそっとじゃ嫌われないし見捨てられないから、気持ちが軽いんです。変な心配や要らぬ悩みを抱え続けなくて済みますし。

2.素の自分でいられる! 頑張りすぎなくていい

これも大事なことですね。だらしなくてダメな自分をさらけ出せるのは、長いお付き合いを考えると重要なポイントになってきます。

のめり込みすぎていないためマイナスな部分を見せることに抵抗や怯えもないですし、お相手に受け入れてもらえる安心感があるならなおのことよし。ちょっとやそっとじゃ引かないくらい愛してくれる人と生活するのって、本当に楽ですよ〜〜〜まじで。

ちなみにこれ書いてる今日、結婚3周年だったんですが、夫(ぼくは戸籍上女性ですがノンバイナリーのバイセクシュアルであり、パートナーは男性です)がそういう人だったからこそ3年間も結婚生活を続けられた気がします。

3.不満を口にしやすいし、喧嘩も怖くない!

熱に浮かされすぎていないと、過剰な「見捨てられ不安」に陥ることもないですよね。

ちょっとでも嫌なことを口にしたら嫌われてしまうんじゃないか、喧嘩になったら「別れよう」って言われるんじゃないか……そんな風にクヨクヨ心配する必要がないのって、とっても快適です。

一緒に生活していくのなら、喧嘩や衝突は避けられません。生まれも育ちも違う相手と家族になるんだったら、価値観に相違があるのも当たり前。

すれ違いが起きたときにちゃんと相手に不満を伝えられる、喧嘩を怖がらなくていい関係性って、だいぶ楽ですよ。

4.相手に振り回されずに済む!

死ぬほど好きな相手に対しては、人ってどうしても顔色を窺ってしまいます。ちょっと不機嫌なだけで「自分が何かしただろうか」「嫌われてしまっただろうか」「愛想を尽かされたんじゃないだろうか」って思い悩むの、辛いですよね。

それを回避したくて相手の都合や気持ちに全部付き合っていると、いつのまにか気持ちが削れて、心もすり減って、へろへろに疲れてしまいます。

しかし2番目に好きな相手だと、そんな苦労はゼロ! 相手に合わせすぎることもないですし、お互いの落ち着く気持ちの良い過ごし方を模索できるから、生活のパートナーとしてはベストなんです。

5.「恋」はいつか終わるけど「愛」は長く続く!

もちろん「愛」だって永遠じゃないけど、「恋」の寿命は短いですよ。一緒に暮らしていたら、付き合いたてのときめきを失ってしまっても無理はありません。

でも、むしろそれは自然な流れ。「恋」が「愛」になることは、悪いことじゃないんです。「冷めた」のとは、まったく違います。ただ相手へ抱く気持ちが、安定的なものへと変化しただけ。進化といってもいいでしょう。

「愛」は「恋」に比べて感情の波も穏やかだから、継続しやすいんです。2番目に好きな人へ感じる気持ちが「愛」ならば、一緒に暮らすのには最適な相手ですよね。

実際に2番目に好きな人と結婚して良かった点とは?

ぼく的に2番目に好きな人と暮らして良かったなぁと感じる点を、最後にまとめてみようと思います!

ただの惚気みたくなっちゃってますが、まぁお付き合いください。3周年だし。それに少なからず、みなさんの参考になるはずです!

1.ダメでだらしない自分を見せても、嫌われる心配がない!

本当に、繰り返しになっちゃうんですけど、究極これに尽きるんですよ。

ぼくは部屋も散らかりっぱなしだし、片付けはできないし、料理もからっきしだし、税金とか確定申告とかややこしいのも苦手だし、下手すると下着を脱ぎっぱなしの放置しっぱなしで家を出てきちゃうなんてこともあるレベルのぐうたら具合なんです…。

でも、夫はそれすら笑って許してくれる人。まぁしょっちゅう叱られてはいますが……。とにかく、マイナスな側面を見せても愛想を尽かされないっていうのは、精神的な安定に大きく影響します。

むしろ苦手なことを「どうやったら負担なくできるようになるか」一緒に考えてくれるので、独身のときよりも生活は楽になった気がします。ありがたいですね、ほんと。

2.信頼できるから、束縛せずに済む

基本的にぼくへの愛情を疑うことはないので(現時点での話ではありますが)、束縛をせずに済みます。

彼は性別問わず友達もそこそこいるタイプなんですが、飲み会も気持ちよく「行っておいで〜」と送り出せるし、変に勘繰らなくていいので楽です。

反対に彼も、ぼくが終電帰りでもそんなに気にしません。帰りの時刻が遅くなることそのものを心配したりはしますが、浮気を疑うことはないのでしょう。

たぶん適切に愛情表現ができているからこそ安心してくれているのかなあ〜、なんて思ったりしています。

3.常に愛されている安心感が得られる

だれかに絶対的な愛情を向けられているって、自己肯定感にも繋がりますよね。

ぼくは自己肯定感が極端に低い方なのですが、それでも彼に出会ってからはなんとなくその辺りもマシになりました。特別な条件なしにこの世に存在しててもいいんだ、というような安心感。

昔はもっと、それこそフリーランス(ぼくは自営業の物書きです)になりたてなんかのときは「こんなに稼げていないなんて生きている権利がない」とか、自分の中で勝手に「生存していていい条件」みたいなものを作り出してて、そのハードルを越えなきゃ生きる権利がないって思い込んでいたんですよね。

クリアできていない=生きる価値などない、みたいな。振り返ると卑屈すぎますね……。でも、ダメなところもひっくるめて一緒にいてくれる人が今はいるから、「なーんだ、無条件に生きてても構わないのか」と思えるようになった気がします。

2番目に好きな人と結婚すると、最終的にその人が1番になる!

結婚3周年を迎えた今、ドストライクでもなく今までで一番のめり込んだわけでもないけれど、不思議と最も夫こそが「1番好きな人」になった気がします。

1番目に好きだった人を忘れたわけじゃないんですが、「ああそんなこともあったなあ」と苦笑して終わるだけですね……。「今も付き合えていたら!」なんてことは微塵も思わなくなりました。人間って、案外そんなものなのかもしれません。

2番目に好きな人との結婚を躊躇っているそこのあなた、大丈夫です。相手の愛を信じられるならば、その人こそがやがて「1番目に好きな人」になりますから。

あなたの幸せを、心から願っています!!

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