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女性が結婚する前に知っておきたい結婚生活の負担・デメリット

chikaze

92’/ノンバイナリーのフリーライター/修士(学術)/社会心理学専攻、主にジェンダー論。純文学、’70s少女漫画、映画、古着が好き。街コンで出会った夫ともうすぐ結婚2周年。noteでエッセイと小説を書いています。

結婚、という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージが思い浮かびますか? おそらくみなさん「幸せ」だったり「温かさ」だったり、ハッピーな雰囲気を想像する方が多いのではないかと思います。わたしは28歳なのですが、特に30歳に近づくにつれ周囲の女の子も結婚への憧れが増してきているように感じています。

しかし、もちろん結婚はいいことばかりではありません。しんどかったり辛かったり、「結婚しなければよかった」と思ってしまう瞬間だって正直ないとは言えません。今回はそんな「結婚」における女性にとっての負担・デメリットを、結婚2周年を目前に控えたわたしの既婚者目線でご紹介。それに対する解決策も併せてご提案しておりますので、どうか最後まで読んでいってくださいね…!

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結婚における女性の負担やデメリットって?

世の中では結婚のプラスイメージにフォーカスされることが多いので、マイナスな面について具体的なイメージが付きづらいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのため、具体的な女性にとっての負担やデメリットをこちらで詳しく掘り下げていこうと思います。

1. 姓(苗字)が変わる可能性がある

法律婚を選ぶ場合、現在はまだ日本では夫婦別姓が認められていないので、姓(苗字)が変わる可能性があります。本来なら必ずしも男性の苗字を選ぶ必要はないのですが、世間の風潮としては「女性が姓を変える」というのが依然として当たり前になっていますよね。

慣れ親しんだ自分の苗字が変わってしまうことは、家族仲が良かった人などにとっては特に辛く悲しいこと。今まで生きてきた自分の一部を捨てなければいけないような感覚に陥る人もいらっしゃいます。

2. 子供を産むことを期待される

男女カップルさんの場合は特に、当然のように出産を期待されます。それは配偶者からだけでなく、そのご家族、ひいては親戚の方にまで「子供の予定は?」と遠慮会釈なく聞かれることもしばしば。

子供を持たない、持ちたくない、あるいはいろんな事情で持てない方も多い中で、この期待はかなりのプレッシャーです。わたしは「子供を持ちたくない」人間なので、この質問は特に嫌で嫌でたまりません…。

3. 家事・育児能力を(当たり前のように)任せる男性が多い

これも男女カップルさんに多いパターンだと思うのですが、「女性が家事・育児をして当たり前」という考えの男性って、今の若者の一部でもまだまだ多いんです。とても残念な考え方ですよね。

本来なら2人の家庭であり、2人でやっていくはずの仕事を、「女性だから」という理由だけで押し付けられてはたまったものじゃありません。義両親から「この人の面倒を見てやってね」と言われて、思わず頬が引きつってしまうことも。

4. 義家族、特にお姑さんとの関係

お相手のご家族との関係も、結婚において切っては切れないもののひとつです。結婚を「家と家との結びつき」と捉える人が、年配の方にはまだ多くいるのも事実。本来なら結婚は当人同士のもの、「自分と相手とのもの」なのに、家族が介入してくるなんて、冷静に考えたらなんともおかしな話です。

特に相手が男性の場合、お姑さんとの関係は厄介なものになりがち。母親というのは息子に対しては思い入れが強いのか、お嫁さんに嫉妬心のようなものをむける方もいらっしゃいます。事実、わたしの夫へ向ける義母の愛情が強すぎて、しんどい思いをすることも。うまくやっていきたいものですが、本来は他人なのでなかなか打ち解けるのは難しいですよね。

5. キャリアを築くことや昇進が難しくなる

結婚や出産といった本当ならおめでたい場面で多くの女性が危惧してしまうのが、仕事への影響です。これまで築いてきたキャリアや昇進なんかを諦めなければいけなくなる人も、中にはいるかもしれません。

わたしは就活をしていた時期が大学院修了後で婚約中だったのですが、面接では必ずと言っていいほど結婚の予定や出産の予定を聞かれてとても嫌な気分になった覚えがあります。

楽しい結婚生活のための負担・デメリット解消法

ここまで結婚における女性にとってのネガティヴな面を取り上げてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。今まで持っていたイメージがちょっと崩れてしまった、なんていう人もいるのではないかと思います。

そこで、こちらでは結婚での負担やデメリットを少しでも減らす解消法をご提案。新婚期を抜けつつあるわたしなりに辿り着いた答えですが、ぜひ参考にしてみてください!

1. 姓(苗字)についてきちんと相談する!

法律婚において「女性だけが姓を変えなくてはならない」という考え自体、前時代的で古臭いものです。そもそもその考えを当たり前にしている社会がおかしいので、これから結婚する世代の方たちにこそその風潮を壊して欲しいと願っています。

どちらの姓を選ぶか、自分が変えることは当たり前じゃないんだよ、ということをぜひ配偶者さまと婚約中に腰を据えて話し合ってください。もしあなたに姓を変えることに抵抗がなくても、相手の姓になりたいと考えていても、話し合うことそのものが重要です。これまであなたの人生を共にしてきた大切なお名前なので、事実婚という選択肢も含めてしっかりと2人で考えて結論を出してくださいね。

2. 子供の話は婚約中(できれば交際中)に話し合う!

子供についての考えは、婚約中(できれば婚約前の交際中)にきちんとお互い共有しておきましょう。ここの認識のすれ違いのせいで、のちのちうまくいかなくなってしまうというのはよくある話です。

あなたが子供を持ちたいと思っていても、相手は望まないかもしれません。逆に、あなたが子供を持ちたくないと思っていても、相手は望むかもしれませんよね。

できれば子供の人数、具体的な家族構成まですり合わせておくとより良いかもです。子供を望む場合は、どちらかが子供のできにくい体質であったらどうするのか、不妊治療を受けるのか、それとも養子をもらうのか里親になるのか、先の先まで時間をかけて話し合うことをおすすめします。

3. 家事・育児分担についても婚約中に決めておく!

こちらも実際に結婚するまでに話し合うべき大切な項目です。特に結婚相手が男性の場合、「女性がやって当然」という考えを持つ方もいるので、あとで辛い思いをしないためにも明確にしておかなくてはなりません。

共働きならどのように分担するのか、あなたが仕事を辞めて相手だけが家計を担う場合、逆にあなたが外で働き相手に家事を任せる場合、様々なシチュエーションが考えられます。そのプランも含めて、きっちりと話し合っておきましょう。

4. 義家族と揉めたときは必ずお互いの味方になる約束を!

わたしと夫の間で、結婚前に「これだけはお互いに守ろう」と誓った約束がこちらです。相手の家族は、冷たい言い方ですが本来なら他人。考え方や価値観が違うのは当たり前なので、ぶつかってしまうことは避けられません。

ですので、仮にわたしに非があるときでも家族ではなくわたしの味方になって欲しい、と夫に伝えました。逆に、夫に非があるときでも、わたしは夫の味方をします。

相手の家族の中であなたが頼れるのは相手の方だけですし、あなたの家族の中で相手が頼れるのもまたあなただけです。できるだけ関係を円滑にするためには、まずお互いがお互いの味方になることが大事です。

5. 結婚や出産のタイミングは計画的に!

正直なことを言うとこんなことをアドバイスしなければいけないこと自体、というかこの社会自体が嫌なのですが(結婚も出産も女性だけのものではないですのにね)、ご自身のキャリアや状況と照らし合わせて適切なタイミングで結婚も出産も計画してください。

特にお仕事を大事にされている方、結婚後もバリバリ働きたい方にとってはとっても大切なことです。そして出産に関しては、身体のつくりからどうしても女性が担わなくてはならないもの。そのときどのくらい協力が得られるのかも、事前に話し合っておくべきでしょう。

あ、一応断っておきますが育児には「協力」という概念はありませんよ。イクメンなどという意味不明な単語がもてはやされた時期もありましたが、「父親」なんだから子供を育てるのは当たり前ですよね。「親」なんですから。

結婚生活における楽しさやメリット

女性の結婚におけるマイナスな側面に焦点を当ててきましたが、そうはいってもやっぱり良いことだって結婚にはたくさんあります。そのため、こちらではわたしが結婚してよかったなあと思うことや、周囲の既婚者女性に聞いた結婚生活でのメリットをご紹介します。

嫌なイメージだけで終わってしまうのは悲しいので、こちらもぜひ読んでくださいね…!

1. 家に帰ると好きな人に会える

なんといってもこれです。家に帰ってくるだけで好きな人に会える喜びは、結婚生活における醍醐味のひとつといっても過言ではないでしょう。

同棲だって一緒じゃん」と思うかもしれませんが、「人生のパートナー」と「恋人」では重みも喜びも倍違います。ベタですが、毎日好きな人の顔を見ることができるのは、やっぱりとっても幸せですね。

2. 自分の家庭を持つことができる

結婚というのは第2の人生かもしれません。それまでの家庭から抜け、自分の家族を持つというのは「結婚」でしか味わえない特別な喜びです。

それともうひとつ、親御さんとの関係が良好ではない方にお伝えしたいのですが、結婚を通じて家族から逃げられるという側面もあります。わたしも両親との仲があまり良くなかったので、父親の戸籍を抜けて夫と家族になれたときは心から安堵しました。

結婚相手は、唯一自分の意志で選ぶことのできる家族です。自分が心から愛している人と誰よりも深いつながりを持つことができるのは、何物にも代えがたい幸福と言えるでしょう。

3. 金銭面での不安が減る

これも、わたしが結婚してよかったなあと感じていることのひとつです。わたしはこのように物を書く仕事をしていてちょっと不安定なので、夫が安定した職業に就いていることにはとてもありがたく思っています。逆にわたしも仕事をしているので、もし夫に何かあった場合でも家計を支えていけるため、1人で生活していくよりも安心感は大きいです。

生きていく上でお金は大切ですし、必要なこと。そこの不安が少し軽くなったので、今後の生活を考えたときにとっても楽になりました。

結婚だけがすべてじゃない!いろんな選択肢を考えよう

結婚における女性の負担やデメリット、そしてその解消法、またメリットまでご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。結婚というものに対するイメージがより具体的になった方も、きっと多いのではないかと思います。

もちろん、結婚だけが女性のすべてではありません。実際にわたしの親しい友人たちの何人かは、「結婚しない」という選択をしている子もいます。

今現在の日本の社会では、悔しいことですが結婚における女性の負担やデメリットはどうしても大きいですよね。ネガティヴな面から目を逸らさず、現実を直視してリアルに結婚というものについて考えてみてくださいね。どんな選択をしても、それはあなたの選択です。そこに正しいも間違いもありません。応援しています。

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