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年上彼氏が欲しい!意外と知られていない年上男性とお付き合いするデメリットとは

chikaze

92’/ノンバイナリーのフリーライター/修士(学術)/社会心理学専攻、主にジェンダー論。純文学、’70s少女漫画、映画、古着が好き。街コンで出会った夫ともうすぐ結婚2周年。noteでエッセイと小説を書いています。

大人な雰囲気、独特の色気、そして包容力と経済力……年上男性だけが持つ垂涎ものの魅力ってありますよね。

かくいうぼく自身も、大人な男性は大好物です。西島秀俊と出会うことが叶わなかった今世を、わりと本気で恨んでいます。まじでこの世は理不尽すぎる。

しかし年上彼氏とのお付き合いは、必ずしもメリットばかりではありません。忘れがちなデメリットも踏まえておかないと、のちのち後悔することになるかもですよ。

年上彼氏のメリットをおさらい!年上男性のいいところって?

年上彼氏のデメリットを考察するその前に、まずはメリットをしっかりとおさらいしておきましょう!年上男性特有のいいところを確認した上で、のちほどデメリットについて言及していきたいと思います。

包容力がある

まず第一にはこちら。年上彼氏のメリットといえば、ズバリ包容力ですよね。酸いも甘いも噛み分けてきたからこその、あの余裕!経験豊富で知識もあるからこそ醸し出される落ち着いた雰囲気が、年上男性好きの本能をくすぐるのです。

恋愛においては受け身でいたいと思う人にとって、年上男性はめちゃくちゃ魅力的かつ憧れの存在なのです。同世代にはない色気を持つ年上男性、至高ですね。

年齢差もののラブロマンスを観ては、「こんな男性と出会いたかった〜!」とハンカチを噛み締めて悶える日々です。

金銭的に余裕がある

すべての年上男性に当てはまるとは限りませんが、社会人経験も豊富なぶん自分より金銭的に余裕のある人が多いですよね。

自分の財布だけでは到底行くことのできないような素敵なレストランに連れて行ってくれるのも、ときめきポイントのひとつと言えましょう。

……いえ、けっしてたかりたいとか、SNSにオシャレな写真をポストして友だちに自慢したいとか、そういう邪な感情じゃなくてですね、ええ。

真面目な話もしておくと、パートナーにはある程度の経済力を求めるのは自然なこと。それが将来を見据えているお付き合いなのであれば、なおさらです。だからこそお財布に余裕のある人だと、現実的に考えても安心できますよね。

自分の知らない世界を見せてくれる

20歳くらいのときに10歳以上離れた男性とお付き合いしていたことがあるんですけど、そのときに生まれて初めて「バー」に連れて行ってもらったあの経験は今でも忘れられません。

それまでは鳥貴族でレモンサワーを美味しい美味しいと飲んでたのに、突然のバー!大人の世界!となって内心はしゃぎまくりました。

ウイスキーやブランデーなどの蒸留酒の飲み方を教えてもらい、お酒を嗜む心得を知ることができた気がします。学生の飲み会なんて「お酒を嗜む」とかじゃないですからね、酔っ払って騒ぎたいだけなのであれは……。

自分の年齢では到底知ることのできない世界、触れることのなかった世界を見せてくれるのは、年上彼氏とお付き合いする上で非常にワクワクするところです。

アドバイスが上手

人生経験も豊富なため、相談に対するアドバイスが的確なのも年上男性の魅力的なポイント。しかもそのアドバイスが、けっして押し付けがましくないんですよね。

だいたい相談を持ちかけられた人の対応って、二分しちゃうと思うんですよ。ただ「うんうん」とひたすら聞いて共感するか、もしくは「それができてりゃ苦労しないよ」って感じの極端な解決法を提示してくるか。

前者は気持ちはスッキリするけど問題解決の手がかりにはならず、後者はちょっとイラッときちゃう。そこを上手にやってのけるのが、年上男性なのです。

まずは労りの言葉をかけ、「大変だったよね、よくがんばっているよ」と慰め、そのあとで「君はどうしたいの?」とこちらの理想の着地点を聞き出し、その上で「じゃあそのためにはどうしたらいいかな、この方法はどう?こういう手もあるよ」と解決策を一緒に考えてくれるんです……!

まさに対応がパーフェクト。理屈じゃどうにもならない感情に寄り添った上で、現実的な結論に導いてくれる。年上彼氏はその面では、最高のパートナーとなり得るでしょう。

すべてにおいてスマート

年上男性は交際におけるすべての場面において、基本的にめちゃくちゃスマートです。

恋愛経験もそれなりに豊富だし、振る舞いも完璧。お店のリサーチから予約、デートコースやプランまで、流れるようにエスコートしてくれるのが年上彼氏の醍醐味とも言えましょう。

もちろん“こちらの経験が浅いぶんフィルターがかかってそう見える”というのもあるのですが、年上男性からしてみても若い相手はリードしやすいという側面もあるようです。

自分の方が物事を多く知っていると、導いてあげやすいというのはあるみたいですね。

年上彼氏のデメリットって?意外と知られていない年上男性とお付き合いする上での問題点

年上彼氏のメリットをおさらいしたところで、いよいよ本題です。長所ばかりが語られがちな年上男性とのお付き合いにおいて、意外と知られていないデメリットを考察してみました!

意中の男性が年上であるそこのあなたも、現在の彼氏が年上であるそこのあなたも、ぜひ目を通して行ってください。知るのは怖いかもしれませんが、知らずに損してほしくはありませんので……!

付き合う=結婚前提!ライトなお付き合いができない……

一部の年上男性でありがちなのが、強い結婚願望を交際初期の段階で示してくるというもの。あ、ここでいう結婚は広義の意味での結婚を指します。法律婚も事実婚も。いずれにせよ、将来を見据えたお付き合いになりがち。

20代前半の若者にとって、これが重たかったりするんですよね……。

ぼくも現在の夫とは4歳差で(ぼくの戸籍は女性であり、ノンバイナリー兼パンセクで、パートナーはシス男性です)、付き合った当初彼は結婚適齢期だったためもちろんそこをゴリゴリに意識してたんですが、まだまだ遊びたい盛りの自分にとってはもうしんどくてしんどくて……大学卒業後どうなるかもわかんねえのに結婚したいかしたくないかすらそもそもわかんねえよ……とうじうじしてた時期もありました。

結婚願望のある年上男性とは、ライトなお付き合いは望めないと覚悟しておくべきでしょう。こればっかりはしょうがない、相手の意向を無視するわけにもいかないですし。

不倫カップル疑惑をかけられる

20近く歳の離れた男性と付き合っている知人がいるのですが、デートで街を歩いていたりお店に入ったりすると、しばしば無遠慮な視線を感じることがあるそう。

「もしかして不倫?」「援交かな?」「愛人関係?」なんてヒソヒソ噂される声が耳に入ったりして、すごく不愉快だったと言っていました。

外からの意見なんざ関係ないのはもちろんですが、一方で気になっちゃったり傷ついたりする気持ちは抑えようがないですものね……。一緒に過ごす時間の中で徐々に慣れていくしかないのかもです、こればっかりは。

決定権を握られてしまう

主導権と決定権って、ぼくは意味合いが違うと思っていて。パートナーの気持ちを汲み取りながらリードしてくれることを「主導権」と呼ぶのなら、自分の意見を通すことを「決定権」と呼ぶのだと考えています。

これはあくまで恋人同士の、ふたりの中でのことですが。

そして、ここでいう「決定権」が片方に偏ってしまうことって、きっとどのカップルでも多かれ少なかれありますよね。特に年上男性と付き合う場合、その比重が極端に彼に偏りすぎてしまうことも。

要はいつなんどきでも年上彼氏に「決定権」を握られてしまう可能性がある、という話です。

それってちょっとフェアじゃないし、後々しんどくなってきちゃいますよね。え、いっつもあなたの意見ばっかり採用してるじゃん。こっちの意見は無視なわけ?と不満が出てきてしまいそう。

価値観が古い!

男尊女卑にキッパリNOを突きつけているのって、ぼくたちアラサー世代がボリュームゾーンかなあと感じています。それ以上の世代では、まだまだ浸透はしていない気も。もちろん人によりけりですし、一概に決めつけるのはよくないですが。

それを踏まえると、あなたの年齢によっては年上彼氏との価値観にズレが生じる可能性も。

口先では「今の時代、男性とか女性とか関係ないよね」「性別にとらわれる考え方なんてナンセンスだ」とか耳触りの良いことを言いつつも、根っこにはまだまだ古い考えに縛られている人だっています。

もしそうだったら、ちょっと地雷臭がしますよね。価値観をアップデートさせる気がない人であれば、そいつはもう見限りましょう。

結婚願望がない可能性も?!

俗に言う「結婚適齢期」ってやつを過ぎても結婚していない男性の中には、そもそも結婚願望が薄い人もいます。あなたがもし結婚を望む人であるのならば、そういう男性と付き合うことはおすすめできないかも。

付き合っていくうちに変わるはず、自分がその気にさせてやる!なんて意気込んでも、人ってそうそう変わりません。これはもう、誰の責任でもないですよね。

結婚を望まない人だってこの世にはいるし、将来像がズレているのであればご縁がなかったと割り切るほかないでしょう。

ただし、あなたに結婚願望があるとして、そのことを知っていながらその気持ちに向き合うことをせず、気を持たせたままずるずる引き伸ばすようであれば、そいつは大人の色気あふれる魅力的な男性なんかじゃありません。

ただの時間泥棒のクズです。以上です。さっさと次行きましょ、次。

年上彼氏とのすれ違いは未然に防げる!上手な年上男性とのお付き合いの仕方とは?

以上のデメリットを踏まえた上で、どうしていけばいいのか。年上彼氏との関係に現在悩んでいる人たちが知りたいのは、ここですよね。

そういうわけで最後に、年上男性との上手なお付き合いの方法を伝授していきたいと思います。すれ違いを未然に防いで、年上彼氏とのハッピーライフを手に入れましょう!

年齢が離れていようと「対等な関係」を維持する

最初に申し上げておきたいのは、どれだけ年上であろうと「恋人同士」である限りあなたと彼との関係はあくまで「対等」だということ。ここを忘れちゃいけません。

イニシアチブを握るのが彼であろうと、あなたと彼との関係はどこまでいったって「対等」なんです。

尊敬の念を忘れないことは大事ですが、必要以上にへり下ってはダメですよ。あなた自身が「年下だから」と下手に出ていると、相手も「これでいいんだ」と思い込んでしまい、その関係が固定化されちゃいます。

自分が我慢するハメになる状況を避けるためにも、どれだけ相手が年上であろうと「対等な関係」を維持するよう努めましょう。

結婚に対しての考えをすり合わせておく

結婚に対する互いの考えを、早いうちから話し合っておくのがベターです。なかなか切り出しにくい質問ですが、長く付き合った後でズレを発見する方が地獄すぎません?

まずあなた自身の結婚に対する考えを、逃げずにしっかりと相手に伝えましょう。

その際、答えが出ていなくたっていいんです。今はピンときていないなら、そのままの気持ちを伝えて。そして、相手の意向もしっかりと受け止めましょう。

すり合わせができるようなら、徹底的に納得いくまで話し合ってください。そして埋められない溝があるなら、見切りをつけることも大切です。残念ですけど、出会いってわりとそんなもんなんですよね。

古い価値観をアップデートするよう促す

彼に間違ったところがあればその都度正せるような、それこそ先に言った対等な関係づくりを意識してみて。

ぼく個人の例を出すと、むかーしまだ恋人同士だったとき、何かの話の流れで、夫が「赤ちゃんのお世話はもちろん父親も手伝うべきだけど、母親にしかできないことの方が多いよね」と言ったんですよね。

もう、めっちゃくちゃに衝撃で、思わず「一個もないよそんなもん」と返してしまいました。

いろんな事情で完全母乳で育てている方を除き、授乳は男性だってできます。ていうかぼく自身完全ミルクで育てられたので、「母乳は絶対」信仰に個人的にも憎しみがあるんですよね……。

そういう誤った思い込み、特に自分たちにも関係のありそうな物事に対しての古い価値観は、即座にバシッと訂正していきましょう。向こうの武器が人生経験の豊かさなら、こちらの武器は若さです。

年上彼氏だからと気構えないことが大事!結局は個人対個人

年上男性、それも極端に年齢の離れている彼氏って、ついつい構えてしまうと思います。特にそこまで年上の男性とお付き合いしたことのない方だと、今までと勝手が違うような気がして戸惑っちゃいますよね。

でも、結局は個人対個人です。年上男性ならではのメリット・デメリットもそれぞれありますが、それはどんなカップルでも、どんな相手でも同じこと。

一対一の人間関係だということを忘れずに、その人自身をしっかりと見つめて、愛情を育んでいってください。あなたと年上彼氏との幸せな日々を願っています!

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